この世に自分に関係ないことなんてない(のかも)

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はじまりは「知る」ことからだった。

サン・セバスチャンに行く前の僕は、サン・セバスチャンのことを海外の遠くの街としか認識してなかったと思う。

サン・セバスチャンという名前を知り、その場所に行った事で「日本と海外」という括りではなくて「日本とスペインのサン・セバスチャン」と認識できる。

そこに知り合いがいて、カフェがあり、サラという人が宿を貸してくれた。
あぁ、僕らと同じ人たちがいる、名前を知って話しをする。そんなことだけで親近感がわいてくるのだ。

昨日のことだ。
電車で知らない人の顔を眺めていた。不機嫌そうだ。
彼はさっき僕にぶつかりそうになりながら、人をかき分けて奥の席に座った。何か嫌なことがあったのかもしれないし、これからの予定が楽しくないのかもしれない。

不機嫌そうな彼はなんという名前なんだろう?
もしかしたら、これからの未来で僕と出会い、友達になるかもしれない。
友達と他人の壁ってなんだろうか。僕は、その日1日中そんなことを考えていた。

名前を知れば、他人なんてものはないのかもしれない。
なんか大仰な話になってしまうけど、いろんなものに境界線なんてないのかもしれない。

人を知る時の「新しい見方」みたいなものを僕は手に入れたみたいだ。
知る事で親しみを感じられるのなら、この世に自分に関係ないことなんてないんだろうなぁ(極端だけども)