私的おやつ考

とてもひさしぶりの更新です。最後の記事から5か月… そして「おやつ sirimiri」がOPENしてから3か月とちょっと(2019年4月27日から営業してます)。書かなきゃ、と思いながら日々の作業に追われてるうちに、灼熱の夏。

開店までのこと、それからのこと、いくらでもあるのだけど今回はあえてそれをすっ飛ばし。さっき、ガトーバスクを黙々と袋詰めしながら考えていたことを書き残しておきたいな、と思ったのです。それは、今夜しか書けない気がしたから。

おやつ、とは。人によって、絶対必要!だったり、要らない、だったり、あってもなくてもどっちでも、だったり。食事のほうが大事なイメージで、おやつはオマケ的存在。だからこそ、おやつはちょっとうれしい存在だと思う。誰かとわいわいしてる時に、おやつがあればさらに楽しいおいしい。可もなく不可もなくの時でも、おやつがある=うふふ、っていい気分になる。悲しい時しんどい時、大げさに言えばおやつは寄り添ってくれて、ほんのちょっとの間忘れさせてくれる。おやつはマイナスに作用しない。常にプラス。

そして、個人的なおやつにまつわる記憶をたどっていて気づいたこと。もうこの世にいない人とのおやつの思い出や、今はないお店のあのおやつ、どうがんばってもこの先食べることはないであろうおやつ… 触れられないさみしさもあるけど、幸せな記憶で、そこにおやつがあるということ。うまく言えないけど、だからおやつが好きなんだろうな。

ある日、友達が私の作ったガトーバスクを「しあわせのおやつ」とSNSに書いてくれていた。寝起きでそれを見た私は、もうじーんとしちゃって、胸がいっぱいだった。私のおやつも誰かのちょっとうれしい存在になれたのかな、よかったなって。

そうありたいと思います。それを忘れずに、作ります。

おやつ考、というよりおやつ宣言になっちゃた。深夜の文章は暴走しがち(笑)
写真は、初めてバスクに行った時食べたガトーバスク(Casa Otaegui)。このブログの、一番最初の記事がまさにこれだった。あの頃はガトーバスクを作る、お店を始めるなんて夢にも思わずにね。