旅の中で、いくつか記憶に残っている朝食というものがある。
サンセバスチャンのTHE LOAFはそのひとつだ。
甘いもので朝食というのは、日本だとあんまりしないけど、旅先だと平気だった。
この旅で、スペインはフランスよりも、焼き菓子の甘味がサラッとしていて、食事としてもいける印象がついた。(実際のところどうなのだろうか)
コーヒーが欲しいといったら、「今コーヒーを入れれる人がいない」的な事を言われた、と思う。
でも少ししたら、そう言ったスタッフがコーヒーを用意してくれた。
そういうの好きだ。
あぁ、そうそう。
そういえばTHE LOAFには日本で働いていたことのあるスタッフがいて、気さくに話しかけてきてくれた。
「外から見て日本人だってすぐわかったよ」と話す彼と屈託のない笑顔に、その日は最高の1日になると約束された気がした。
サン・セバスチャンの人々は気さくだ。
全員が全員そうというわけではないだろうが、THE LOAFのお店のスタッフは間違いなくそうだ。
カメラのレンズを向けると、「ほら、こっちだ」と発酵中のパンを見せてくれた。
ってか、その厨房最高すぎるだろう、と唸りながらシャッターを切る。
全面ガラス張りである。
最高の朝と最高のパン。
美味しいパン屋リストに、THE LOAFが加わった。
ちなみにイートインがあります。
お近くにお越しの際は、どうぞお気軽に。