気温がぐぐっと下がって、秋が冬へ向かうスピードを上げたなぁと感じるここ数日。
10月ももうすぐ終わり。私が過ごしてきた10月の中で、今年が一番みっちりとつまっていた。
ちょっと書き留めておきたい思い出をひとつ。
私の勤め先のカフェによくお母さんと来てくれる、保育園年長さんのはなちゃん。今年4月に私が店舗を異動になって会う機会が激減したのだけど、sirimiri会期中に偶然立ち寄ってくれてとても嬉しかった。
シロイルカのぬいぐるみを抱えて来ていた3歳の時から(勝手に)見ていて、子どもだけど落ち着いてて思考が大人っぽいはなちゃんのファンなのだ。
「らんどせるは、きゃめるいろ」なんて話してくれたり、バスクの風景を見て「おだわらみたい」とか「なんで、しゃしんをとるの?」とか、静かに感想を口にしていた。
またねー、と手を振ったあとにぽつりと「ばすく」とつぶやいた彼女を見て、なんだか胸がぎゅうっとした。
あの瞬間、はなちゃんは「ばすく」に出会って、その場にいれたことが嬉しかった。
もう覚えてないかもしれないけど、それでも十分。
写真は、最終日の作業風景。
最後まで切って貼ってを繰り返していたZINE、冷えているチャコリ、ガトーバスク、気づけばやっぱり青と白の物に囲まれていたあの日々が恋しいです。
October.2016